2007年02月21日

信じたい

みなさんから届く数々の暖かいお言葉、本当に感謝しています。
ミューに会ったことのある方、ない方に関わらず、こんなにもたくさ
んの方から想われて、ミューはとても幸せ者です。
みなさんから頂いたたくさんのお花から、とても良い香りが漂って
います。ミューはお花の香りや良い香り(洗濯物したての香りなど)
が大好きだったので、きっと今頃喜んでクンクンしてると思います。

どうかこれからも時々でいいので、ミューのことを思い出してあげて
下さい。ミューはそれが一番喜ぶと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日になってやっと、壁にぶら下げてあった点滴や、テーブルに置い
てあったミューの為の介護グッズを全て片づけました。こんなのがい
つまでもここに置いてあったら、ミューは遊びに来たくてもまた嫌な
ことをされるんじゃないか?と思って、来れられなくなっちゃうかもし
れませんから。。。
でも、最後の数日間、ミューがずっと体にかけていた、ミューの頑張り
が染みこんだ、抱きしめると今でもミューを感じられるオレンジ色のフ
リースだけは、このままずっと洗わずに大切に置いておこうと思います。
ミューのお気に入りのおうちもベッドも、もうしばらくミューがいた場所に
そのままにしておこうと思っています。

ミューが亡くなった18日、朝からあまりにも色々なことがありすぎて、
今思い出しても1日の間の出来事なのか?よくわからない感じです。
火葬したのも昨日のことなのに、なんだかあの日から時間の感覚が
狂ったままになっています。


ミューがいなくなってからというもの、「ミューは今まで私と一緒にい
て本当に幸せだったんだろうか?」と答えの出ない疑問に苦しんでい
ました。

飼われている動物たちは、住む所も、食べるものも、病気になったら
その治療も、自分で選ぶことはなかなか出来ません。飼い主さんが
愛する我が子のことを想い、その子に良かれと思ってやっくれること
を、ただ受け入れるしかないのです。

大切な大切なミューのことを、適当になんか考えるはずもなく、私は
私なりに今までミューのことを考え、想い、悩み、その都度選択して
きたつもりでした。食べる物にしてもそうです。ミューの好物を知って
いながら、アレもダメ、これもダメ、では限りある生活も楽しくないだ
ろうと思い、腎臓に悪いとわかっていながらも時々はミューが大好き
なかつお節をあげたりもしていました。心を鬼にして、体に悪いものは
一切与えないと言う方もいると思います。どちらが良いと言うことは
ありません。ただ私は、限りある命なら…と、「出来るだけミューの気
持ちを尊重しよう」と言うこをモットーにミューと生活してきたつもり
でした。

以前夫にこう言われたことがありました。
「いくらその人の為に良かろうと思ってやったことでも、相手がそれを
良く思わなかったら、それは単なる自分の考えの押し売りに過ぎない」
と。

予想よりもずっと早くお別れが来てしまった今、ふと夫のその言葉を
思い出し、信念を持ってやってきたはずだった全ての事に対し、すっ
かり自信が持てなくなってしまいました。

「今までミューの為に良かれと思ってやって来たことを、ミューは喜ん
でくれていたんだろうか?ちゃんと納得して受け入れてくれていたん
だろうか?ミューはもっと生きたかったんじゃないか?こんな私と一
緒だったからミューの命は短くなってしまったのではないか?もっと
ちゃんと管理してあげることの出来る飼い主さんの所に生まれていた
ら、ミューは…」

選択の余地のないミューに対し、自分はあれこれ身勝手な思い込み
を押し付けていただけだったのかもしれないと、ただただミューに申
し訳ない気持ちでいっぱいになっていました。

そんな時、ある方に

「ミューの魂はゆかりんさんを選んでゆかりんさんの元にやって来た
んです。ミューの魂の選択を信じてあげて下さい」


と言われました。

そしてある方は、

「動物は人と違い、旅立ちの場面を選択できるそうです。 最期を看取
ることが耐えられない飼い主の場合は ほんの少し離れた間に旅立つ
そうです。 だからミューちゃんは、ゆかりんさんには そういう強さがあ
るし、見送って欲しいと願い それを実現させたのだと思います」


と言って下さいました。

ミューは、私の家で、ミーちゃんと言う野良のお母さんからたった1人
で生まれてきました。それからの一生を私にゆだねてくれたミュー。
ミューの魂がミーちゃんと言うお母さんを通し、私の所で生まれること
を選び、最後はミューが私の腕の中を選んだのだと言って頂き、ミュ
ーもちゃんと自分の人生を自分で選択していたんだと、ミューの人生
の全てが私の押しつけではなかったんだと思えたら、少し救われた
気がしました。

ミュー君、私はミューのことががずっとずっと大好きで、今までミュ
ーと一緒にいられてとってもとっても幸せだったの。ミューもきっと
同じように思っていてくれてたよね?そう思っていていいんだよね?


ミューと一緒に生活した9年9ヶ月と29日。いつもいつもミューとの深
いつながりを感じていました。なのに、急にミューがいなくなった事
に動揺し、大切なことを信じられなくなってしまっていた気がします。
ミューが私の所に来てくれたこと、私の腕の中で最後を迎えたこと…
これらのことにはちゃんと意味があったんだと思いたいです。

姿がなくなってしまっても、ミューと私の魂は永遠に繋がり続けると
信じたい。そしてそれを励みに少しずつ元気を取り戻して行けたら…
と思っています。
posted by ゆかりん at 19:39| Comment(8) | 猫(腎不全闘病記) | 更新情報をチェックする

2007年02月20日

涙雨

先程ミューが姿を変えて帰ってきました。

夕べはミューが横たわっているベッドの横で、2人で色々想い出話をし
ました。「時々ミューがちょこんと和室の隅っこにお座りしてこっちを
見ていたよね?あの時いつもミューは何を考えていたんだろうね?」
「ミューは今この部屋のどこかにいるかな?」・・・そして散々泣きました。

私は今まで一度も夫の泣いた所を見たことはありませんでした。
そんな夫が今回ミューのことで「これでもか」と言うくらい号泣してく
れました。私の連れ子だったミューのことを、これほどまでに愛してく
れた夫に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。

ミューのためにお線香をあげ、ミューの好きだったもの、嫌いだった
ものをリストアップしたり、2人でミューへの気持ちをノートの綴り、
元気な頃のミューを録画したテープを見ました。
ベランダで気持ちよさそうにごろんごろんしているミュー。大好きだ
ったwindow napperで私と遊ぶミュー。画面に映っているミューからは
あのフワフワ感が実物のように伝わっってきます。でも、手を伸ばして
ももうそのフワフワに触れることは出来ないんだと思っては、また涙、
涙でした。。。

その後、今日の火葬に備え、ミューと一緒に入れてあげるものを準備
しました。
まず最後まで食べたくて食べられなかった大好きな「カツオ節」「かわ
はぎ」
「キャットフード」と大好きだった猫草を少々。それから、お気に入
りのクマさんのぬいぐるみマタタビの木。更に「いつかまた4人で一緒
になれますように…」と言う願いを込め、ブラッシングした時に取って
おいたミューとベロの毛に私達2人の髪の毛を一緒に混ぜて毛玉を作り
ました。そして最後に、ミューがお空で1人寂しくないようにと4人で写って
いる写真
の裏に、ミューへのメッセージを書きました。ベロには人差し指
の肉球で肉球スタンプを押してもらいました。

夕べはミューをベッドのまま寝室に連れて行き、ミューが元気だった
頃よく寝ていた、私達のベッドの隣のクッションの上に置いてあげま
した。家族4人で一緒に眠るのもこれが最後です。
このところ眠れない日々が続き、特に昨日は1時間位しか眠れなかった
ので、夕べはさすがにベッドに入ってから起きるまでの5時間、途中
一度も目が覚めることなく久々に爆睡しました。5時間ぶっ続けで寝た
のはいつぶりでしょう?もしかしたら、隣で横たわっているミュー君が
「ボクもゆっくり休むから、ゆかりんもゆっくり休んでね」と、私にメッセ
ージを送ってくれていたのかもしれませんね。

そして今日。
夕べの予報では雨が降り出すのはお昼過ぎからだと言っていたので、
ミューの火葬が終わるまではなんとか持ってくれるかな?と思ってい
たのですが、家を出る少し前に雨が降り始めてしまいました。
涙雨でしょうか?霊園までの道中、一瞬どこからかミューの「ニャー」
と言う高い声が聞こえたような気がしました。車が嫌だったのかな?
それともお別れを言ってくれたのでしょうか?

たくさんのお花や好きなモノに囲まれたミューは、最後まで穏やかな
お顔をしていました。最後の最後にもう一度、感謝の気持ちを込めて
ミューのほっぺにキスをしました。

ミューがお骨になるまでの約1時間、待合室で夫とあれこれ話しながら
また泣きました。とにかくミューのことを考えると、たとえそれが楽し
かった想い出でも、今は泣けて仕方ありません。

火葬場のおじさんはとても親切で、何度も何度もお経を読んで下さい
ました。ミューが焼かれる前には「ミューちゃんが熱くないように…」
と。

1時間後、おじさんが「いやー、ビックリしましたよ。こんなに立派なお骨
の猫ちゃんは初めて見ましたよ」
と言いながら待合室に骨になったミュー
を連れて来て下さいました。そこにいたミューは、もうフワフワなミュー
ではありませんでした。

おじさんがおっしゃる通り頭から足の先まで立派な太い骨が綺麗に残
っていて、とても長い間闘病した体とは思えないものでした。しかし、
ミューの骨が太かったとは、夫も私も意外でした。でも、それがせめ
てもの救いでした…

おじさん曰く「わんちゃんのように立派な骨」だそうです。最初用意し
てあった骨壺(猫サイズ)ではミューの骨は入り切らないだろうと、急遽
1つ大きいサイズの骨壺に変更し、2人でお骨あげをしました。ほとんど
の骨はちゃんと形が残っていたので、お箸で骨壺に入れることが出来た
のですが、かなり細かくなってしまったお骨の一部とミューの為に入れ
たミューの好きだった物の燃えかすは持参した小さなジッパー付のビニ
ールに入れ、残さず連れて帰って来ました。
最後にミューのお顔を、大事に手で骨壺の上に乗せ、お骨あげは終了。
そしてミューの為の告別式を済ませ、全てが滞りなく終了しました。

にゃおにゃおマンがいなくなったこの部屋は、ひっそりとしていてとて
も寂しいです。

私はベロが大好きです。でも、ミューは私にとって本当に特別な子で
した。差別しているとかそういうことではなく、ミューと私は色々な所
でシンクロしていることがあった不思議な関係でした。
そんな私の分身のようなミューがいなくなった今、ぽっかり心に穴が
開いたどころではなく、今日私もミューと一緒に焼いて欲しいと真剣
に思ってしまったくらいです。

何なら食べてくれるんだろうか?と頭を悩ませながらミューの為に買
った数々の缶詰や腎臓に良いドライフードは、結局一度もミューの喉
を通ることはありませんでした。強制給餌用に1回分ずつアイスキュー
ブで凍らせた流動食もまだたくさん残っています。
亡くなる当日に病院でもらった抗生剤やステロイドは手つかずのまま、
そして先日自宅療養に備えてたくさん病院でもらってきた点滴もまだ
残ってるのに・・・

「ミューは全ての辛いことから開放され、自由な体になった。治る見
込みのない病気でこれ以上長く辛い思いをするよりも、ミューにとっ
てはこれで良かったんだ。。。」と言う物わかりのいい自分と、「ただ
横たわっているだけでもいいから、もっと長く私の側にいて欲しかった」
と言うエゴ満載の自分の心が常に体のどこかで闘い続けています。
辛かった本人を辛さから解放してあげることが一番良いことだって
ことは頭ではわかっているんです。でも、ミューがいない現実をなか
なか気持ちが受け入れてくれません。私は本当に自己中な人間です。
ミューが一番良いようにと思う反面、ミューがいないことをこんなに
辛いと思ってしまうのは、きっとそういうことなんだと思います。

夫も私も同居の家族を失うのは今回が初めてです。なので、この辛い
気持ちが薄らぐのにどれだけ時間がかかるのか?見当もつきません。

でも、今がどんなに辛くても「こんなに辛い想いをするのなら、いっそ
ミューと出会わなければ良かった」なんてことは死んでも思いません。
ミューは私に余りある幸福をもたらしてくれました。ミューと出会わ
なければ、今の私はないと言い切れます。ミューに対して今はただた
大好きと言う気持ちと「ありがとう」と言う気持ちでいっぱいです。

この1ヶ月、時間時間での強制給餌と皮下輸液、そして最後の方では
頻繁なオムツ替え。時間に追われた毎日でした。その合間を縫ってち
ょこっと買い物へ行き、買い物中も「これがあればミューも強制給餌
がラクになるんじゃないか?」とか、あれこれミューの為になるもの
を物色したり、頭の中も1日を占める時間も、ミューのことでいっぱい
でした。そして今となってはそれはとてつもなく充実した幸せな時間
でした。そんな手のかかるミューがいなくなってしまった今、24時間
ってこんなに長かったっけ?と思うほど1日を長く感じています。


では、最後に闘病最後のミューの画像を見てやって下さい。


2月14日のミュー

20070220_4.jpg

カメラを向けると「なぁに?」とカメラ目線。


2月15日のミュー

20070220_3.jpg

今までずっといちごのおうちにばかり入っていましたが、この頃から
ナゼかほとんど外で横になっていました。おうちへの出入りが大変
だったのかなぁ?


2月16日のミュー

20070220_1.jpg

ミューがベッドから出ようとして、足がもつれてスピーカーの脚に
頭をぶつけたら大変!と、タオルとペット用枕で脚をカバーしまし
た。ちょこっと買い物に行き、戻ってくるとオシッコをしてオムツ
を替えてほしかったらしきミューが、脚カバーを枕にして横になっ
ていました・・・危ない、危ない。

20070220_5.jpg

同日。ベロ君が添い寝してくれてます。


2月16日のミュー

20070220_6.jpg

これが残っている生前最後のミューの画像です。探したけれど、最後
の2日は写真は撮っていませんでした。
「ミューくん、ベロ君と一緒に日向ぼっこ出来て良かったね」


そして、今日・・・

20070220.jpg

みなさんからたくさんのお花を頂きました。本当に本当にどうも
ありがとうございました。ミューもとても喜んでいると思います。
今朝までミューが横たわっていたベッドは、主を失って寂しそう
です・・・
posted by ゆかりん at 18:00| Comment(9) | 猫(腎不全闘病記) | 更新情報をチェックする

2007年02月19日

ミューは生きぬきました

みなさま、ミューや私達に対して暖かいたくさんのお言葉を、本当に
ありがとうございました。

今、ミューは私の目の前で、相変わらず可愛いお顔で、お気に入りだっ
たコストコのベッドにベランダのお花たちに囲まれて横たわっていま
す。

夕べは久しぶりに家族揃って寝室で寝ました。
ミューは夫と私の間に寝かせ、私は一晩中ミューの手を握っていまし
た。生前最後の方、ミューは体温調節が上手くいかなくなり、冷たく
なりがちだった手と足を、私はよく交互に握って温めながら寝ていま
した。夕べもあの時と同じように。。。

何もせずにただミューを眺めていると、時折どうしようもない悲しみ
に襲われ、胸が苦しくなってしまうので、気を紛らわすためにも、記憶
が鮮明なうちに最後のミューの頑張りを書きたいと思います。

ミューはもう1ヶ月も自分からゴハンを食べなかったものの、あれほど
嫌がっていた強制給餌にも最近は協力的で、用意した分量をいつも完
飲してくれていました。おかげで、こんな状態にもかかわらず1月終わ
りから体重がほとんど減りませんでした。先生もおっしゃっていまし
たが、これは本当にすごいことだと思います。
4.7㎏あり(これでもちょっと前のミューに比べればかなり小さくな
ってしまいましたが)、毛艶も良く、本当ただそこでに眠っているようです。

先日自宅で出来るだけ・・・と書きましたが、実は16日の夜からミュー
のオシッコの出が悪いのに気付き、17日朝一で病院へ連れて行って来
ました。膀胱にはたくさんのオシッコがあるのに、出てこない。ミュー
も尿意は頻繁に催すようで、夜中時々息んでいるようでした。

尿道にカテーテルを入れ、尿検査をした結果、潜血反応も細菌も検出
されなかった為、どうやら膀胱炎ではなさそうとの診断。ただ扁平上皮
細胞と言うのが微量に尿から検出されたので、これが尿道に詰まって
オシッコが出にくくなってしまったのでは?とのことでした。
そんなわけで、17日はお薬は頂かず、自宅に帰って来ました。

帰宅してから数時間後、いつも通りの量のオシッコをオムツにしてい
たのを確認し、一安心したのも束の間、それから2回ほどはいつもの
量だったのに、次第に尿の量が減っていき、また出なくなってしまっ
ったんです。慌てて昨日また病院へ連れて行き、前日と同じように尿
を出して頂き、検査もしていただいた結果、今回は潜血反応アリ、細
菌も検出されたと言うことで膀胱炎でしょうとのことでした。
恐らく前日のカテーテルなどでキズが付いてしまって微量に出血、そ
こから細菌感染してしまったのかもしれません。

今一番後悔しているのがこの2日連続の病院通いのこと。
仕方なかったと言えば仕方なかったのでですが、なぜ最後の最後にな
って腎臓とは関係のないことで病院へ行かなければならなかったのか?
「これからはおうちで出来るだけのことをしてあげるね」と言う約束を私は
破ってしまいました。本当に、本当に、ごめんね、ミュー。

夕方になり、オシッコをしているかオムツをチェックすると、まだオ
シッコは出ていませんでした。もういい加減出てもいい時間なのに…
膀胱を触るとそれほど尿が溜まっているような感じもしません。
膀胱に尿は溜まっているけれど、出ない。と言うのなら取りあえず尿
は作られているのですから、それほど深刻ではないのですが、ある程
度の時間が経っても膀胱に尿が溜まっていないとなると、これは深刻
です。腎不全の末期の末期。腎臓が全く機能しなくなってしまったと
言うことです。

それから定期的に膀胱をチェックしてみましたが、多少は大きくなっ
てはいるものの、それほどでもない。私は焦りました。

夕方6時過ぎ、3度目の強制給餌をしようとミューを抱きかかえ、先に
お薬を飲ませてしまおうとミューの頭を後ろから抱え、口をあけよう
としましたが、口がぎゅーっとしまったまま開きません。いつもなら
嫌で口をあけなくてもここまでぎゅーっとではない…これはおかしい
と、改めてミューの目を見ると瞳孔が開いてしまってます。頭も支え
ていないとぐにゃっとなってしまう感じ。慌てて何度も大きな声で呼
びかけてみましたが、全く反応はありません。完全に意識がない状態
でした。

それから大急ぎで輸液。輸液で体が潤ってしばらくするとミューの意
識も戻り、顔を持ち上げたので一安心。これで尿がいつも通り作られ
て、出てくれればなお安心だったのですが、それから何度チェックし
てもオシッコをした形跡はありませんでした。

でも、呼吸も安定し、脈もしっかりしていて体温もちゃんと平熱くら
いあったので、今晩どうこうとは思いませんでしたが、なんとなく心
配で、いつもダイニングで書いていたミューミュー日記(今年から、
その日の様子や飲んだ薬の内容などを書き留めたモノ)をミューの顔
がすぐ見える場所で書こうと、最近全く使っていない折りたたみのロ
ーテーブルを引っ張り出してきてミューの側に置き、日記を付けてい
ました。

それまでも何度も心配でミューの顔を覗くと、ちゃんと私を見つめ返
し、声にならない声でお口だけ「ニャー」と動かしてくれていました。
「大丈夫だよ」って言ってたのなか?それとも「もう疲れたよ」って
言ってたのかな?なんて言ってたの?ミュー。

ミューとノートを交互に見ながら日記を付けていた時、なんとなくミュ
ーのため息のような、深呼吸のようなものが多くなって来たような気
がして、日記を書く手を休め、ミューが体に書けていたフリースを取
ってみました。すると、何となくさっきよりも呼吸が速くなっている
ような気がしたので少し心配になり、ミューを抱き上げ、夫を呼びま
した。すると途端にミューが苦しそうに手足を突っ張らせ始めました。

「何?なんなの?これが痙攣?どうしよう?ねぇ、どうしよう?
ミュー、聞こえる?私の声、聞こえる?」

他にも色々と呼びかけたと思いますが、何を呼びかけたか覚えていま
せん。慌てふためく私に夫が「落ち着けよ」と一言。
「でも、ミューが・・・」突然の急変に動揺しまくりで泣き叫んで
しまいました。

ミューが吐きたいような仕草を何度かし、でも何時間も何も食べてい
なかったので嘔吐物は出ませんでした。その後口を2回ほどパクパク
させた後突然首の力がスーっと抜け・・・あっけないお別れでした。

あまりにもあっけなく、最初は息を引き取った事も気付かずに、2人
とも気を失ったんじゃないか?程度に思っていました。でも、ミューの
足は脈を打っていませんでした。慌ててミューを寝かせ、心音を確認
しました。自分の脈がドクドク言う音が一瞬ミューの心音のような気が
してホッとしかけたのも束の間、それはミューのものではないことに
気付き、私の言葉を待っている夫に一言「心臓が止まってる」と告げ、
2人で大泣きしました。まさかこんなに早くお別れが来てしまうなんて…
信じたくない現実でした。

今から思えば、きっとミューはもう限界に達していて、横たわったま
ま私の腕の中でなったような状況になってもおかしくなかったんだと
思います。でも、そうはならずに、ミューは私の腕に抱かれるのを待
ってくれていたかのようでした。私が抱いた途端容態が急変したので
すから・・・ミューは最後の最後まで私思いの優しい子でした。

夫曰く、最後に口をパクパクさせていたのは何か言いたかったんじゃ
ないか?と。だとしたら何なんだろう?ミュー、最後に何て言ったの?

ミューは今年に入ってから嘔吐したのはたったの2回でした。1回は私
が薬を飲ませるのを失敗したとき。ですから、実質嘔吐はたったの1回
でした。
腎不全の末期、BUNが高くなって尿毒症が進んでくると、大抵の子は
吐き気に見舞われ、せっかく食べたものを吐いてしまうことが多くな
ります。私もそんな日を想像し「せっかくミューが頑張って強制給餌
で飲み込んでくれたものを吐いてしまったら、私は果たして心を鬼
にしてその後また強制給餌することができるのだろうか??」と怖く
なったことがありました。

そんな嘔吐が全くなかったことや、尿毒症らしい症状が全くなかった
ので、寝たきりになっていても今日、明日と言う感じで心配したこと
はありませんでした。ただ、時々ふと買い物などでほんのちょっと家
を明けている間にもしものことがあったら…と心配になることはあり
ましたが。

その証拠に、夕べ晩ご飯を食べながら夫に「これからミューの様子が
あまり良くない時は心配だから、私もほんの少しの間でも家を空けら
れなくないことがあるかもしれない。そんな時は難しいものじゃない
けど、仕事帰りにメールで買ってきて欲しいものをお願いすることが
あるかもしれないけど、よろしくね」とお願いしたんです。まさかそ
の会話の数時間後にミューとのお別れが来るとは知らず…

ミューは我慢強い子でした。あんな状態になるまで、年末さほど体調
の悪さを見せることなく過ごしていました。なので、きっと気持ち悪
いのも頑張って我慢していたに違いありません。私の↑のような心配
を悟って、我慢してくれたのかもしれません。

ミューは自分の体を自分で支えなくなってからも、オシッコをすると
動いて私に教えてくれていました。時には滑るフローリングを一生懸
命歩こうとし、顔から床にたたきつけられ、犬歯が床に当たる音で
ミューの転倒に気付いたことも何度もありました。2週間くらい前から
私はリビングと続いている隣の和室にお布団を敷いて寝ていたので、
犬歯がゴツンと当たる音を聞いては飛び起き、ミューのオムツを替え
てあげていました。

ミューは歩けなくなっても歩くことを諦めていないんだと知り、少し
でも歩きやすいようにと、4日位前にホームセンターで小さなカーペッ
トを買って、ミューのいる所と和室の間に敷いたんです。
すると、その日の明け方、そろそろミューはオシッコをしたかなぁ?
と朦朧としながら目を開けると、なんと枕元にミューがちょこんと
お座りをしていたんです。もしかしたらここに辿り着くまでに何度も
転んだかもしれません。でも、何度も立ち上がって、私にオムツを替
えて欲しいと伝えに来てくれたのだと思うと、嬉しくて、そんな健気
なミューが愛しくて、涙が溢れてきました。
それからは毎日私にオシッコを教えに来てくれたミュー。
昨日の朝もミューが枕元に来たので、「よかった、オシッコ出たのね」
とオムツをチェックすると、オシッコではなくウンチでした。きっと
オシッコを出そうと息んでいるうちにウンチが出てしまったんだと思
います。

私が和室に寝るようになってから何日かは、和室のお布団でミューと
一緒に眠りました。これは私の最高の想い出です。

ミューは気持ちのわかる、本当に優しい子でした。
ミューは私が泣くと、よく困っていました。
なので、あまり泣いてばかりだと今どこかで見ているミューがまた
心配してしまうかもしれません。でも、今は気が緩むと際限なく涙が
溢れてしまいます。

ミュー君、もう少しだけ泣くことを許してね。少しずつ元気になるか
ら、心配しないでね・・・

ミュー君、ミュー君。
私の可愛い可愛いミュー君。
私はミューが生まれてから昨日までずっとミューと一緒にいられて
いっぱい、いっぱい幸せだったよ。
ミューは私の所に生まれて幸せだったかな?
ミュー君にには色んなことも教えてもらったね。命の大切さ、
普段当たり前だと思っていることが、本当は当たり前なんかじゃない
ってことも。いくら感謝しても感謝しきれないくらいだよ。
ありがとね、本当にありがとね。ミュー。
大好きよ、今までも、これからもずっとずっとミュー君のことが大好
きよ・・・・・

優しい優しいミューは、このところ私があまり寝ていないのを知って
いて、私が大変だと思って急に逝っちゃったの?
私はね、ミューのお世話をしていて大変だなんて思ったこと一度もな
かったんだよ。久しぶりに仕事にも行かず、ずっと家にいてミューと
ベッタリ一緒にいられて、とってもとっても幸せだったのに・・・
もっともっとミューのお世話をたくさんしたかったよ。。。
でもね、ミュー本当に頑張ったもんね。ミューは病気に負けたんじゃ
ないよ。闘い抜いたんだよ。偉かったよ。毎日毎日辛い思いばかりし
ていたのに、本当に本当に偉かったね。小さい体でよく頑張ったね。
十分過ぎるくらい頑張ったよ。
私はミューがいなくなっちゃって寂しし、とっても悲しけど、ミュー
君がもう辛い思い、苦しい思いをしなくていいんだと思うと少し心が
ラクになるよ。これでよかったんだよね?ミュー。

ミュー君、虹の橋で私を待っててね。
いつか絶対私もそこへ行くから。
そして、絶対にミュー君を見つけ出すから。
約束するよ。
でも、もし待っているのが寂しくなっちゃったら、
また私の所に戻っておいで。
今度は大好きなかつお節をたくさんたくさん食べても病気
になんかならないくらい強い体で生まれておいで。。。
絶対、絶対また会えるよね?!
またミュー君に会えるのを楽しみにしてるよ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リビングのドアを開け、「ミュー、キレイキレイしよう!」と呼ぶと、
今でも廊下の一番向こうの寝室から、ミューがうれしそうにお腹をプ
ルプル揺らし、鈴をリンリン鳴らしながら一目散に「ニャーン」って
言いながら走ってきそうな気がして、悲しくて悲しくて胸が張り裂け
そうです。

今晩夫が帰宅したら家族3人でミューのお通夜をする予定です。
そして、明日の朝ミューの体とお別れします。ミューの体があるのは
あと数時間。今夜はいっぱいいっぱいミューをなでなでし、ミューの
体にお別れをしたいと思います。

今日昼間、大好きだったベランダで、少しだけミューを日向ぼっこさ
せあげました。お日様をいっぱい浴びて温かくなったミューは、まる
で生きているようでした。昨日あったことが夢であってほしい…ミュー
を見ながら何度もそう思いました。

20070219.jpg
posted by ゆかりん at 19:45| Comment(11) | 猫(腎不全闘病記) | 更新情報をチェックする
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